88日間★健康応援プロジェクト【Day10】
【Day10】産後クライシス
本日もご訪問頂きありがとうございます。
癒し系ヘルスケアコーチのあずさです。
2017年7月より8ヶ月間に渡って、「ふくおか女性いきいき塾」に参加し、課題を研究していくという素晴らしい機会をいただきました。前回【Day9】は、福岡天神にある、Logista株式会社に「夫婦の対話」についての課題研究のため、取材させていただいた話でした。
実は、インタビュー取材をさせていただいた中で最も印象に残ったのは、「産後クライシス」という言葉でした。産後クライシスとは、「産後2年以内に夫婦間の愛情が著しく冷めてしまう現象」を指しています。
産後クライシスは、妊産婦の精神的不調とされる産後うつとは異なり、特に女性側から男性側への愛情の低下に関係しており、産後の妻のホルモンバランスの大きな変化や、夫の育児や家事への関わり方に妻が大きな不満を持つことが引き金になると考えられています。
確かに、出産は女性にとって人生で最大の変化を感じるイベントとも言えます。ホルモンバランスの変化だけでなく、新しい生命を生み出すために身体自体も大きく変わりますし、仕事も含めた生活環境も変わります。結婚も女性は名字が変わったり、住むところが変わったりしますが、ある意味命がけの出産は心と体が一気に経験する変化としては最大級です。
データとしては見つけきれなかったのですが、以前、保健師として母子の健康診断に関わっていた時に、出産時に嬉しく思ったことは、普段の数十倍、悲しかったり嫌だと思ったことは、普段の数百倍も不快に感じると聞いたことがあります。もしかしたら、赤ちゃんが無事に生まれてくれて嬉しい半面、一人で心細かった気持ちがそばに居てくれなかった夫への不満や出産よりも仕事を優先した夫への怒りに変化したのかもしれません。
そして、この産後クライシスはその後夫への愛情が自然と回復する場合と、その後数十年に渡って継続する場合もあり、熟年離婚の原因にもなるそうです。
離婚に関するデータといえば、衝撃を受けたデータがありました。厚生労働省ホームページから作成したものです。
これは母子家庭になった時期を表すデータです。
最も多いのは、子どもが0歳~2歳の時期の離婚となっており、5歳時までに半数以上が離婚しています。若い世代の離婚件数はやや減少しているというデータもありますが、半数以上が5歳時までに離婚しているのは衝撃でした。
取材では貴重な話をたくさんしていただいたのに、なぜ産後クライシスが最も印象に残ったのか・・
それは、私の幼いころの両親と姿と自分の離婚経験と重なったからです。私自身、子供が2歳になる前に離婚をしており、また私の両親は記憶にある限り派手な言い合いをする喧嘩の絶えない二人でした。親戚から度々聞かされた話ですが、母は2歳になる前の私を家に置いて、一人で趣味である登山に出かけ、数日間帰ってこなかったそうです。
「母親としてとんでもないことだ」と数十年経った今も親戚や父は母のことを言います。記憶のない私としてはいい返す言葉も何もないのですが、「産後クライシス」という言葉を知ってから、私は母は産後クライシスだったのではないか?と考えるようになりました。
出産は人生の中で本当に大きなイベントです。そして、その時期がその後の人生にも大きく影響するものだと知っていたら、母も私ももう少し違った対処の仕方があったように思います。
なぜなら、産後クライシスは必ずしも離婚に繋がるわけではなく、産後クライシスがあることを知り、きちんと一つひとつ対処することで、夫婦の基盤を堅めることになるからです。
では、どうしたらよいのか?研究は次に続きます。
本日も素晴らしい1日になりますように!
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