【Day69】Q&A:食の安全とアレルギー

【Day69】生活改善について知ろう!~Q&A:食の安全とアレルギー

本日もお越しいただき、ありがとうございます。

ヘルスケアコーチのあずさです。

前回、前々回と2回に渡り、サプリメントに関する話でした。

今回も「食」つながりです。

小さなお子さんを持つお母さんから、

・アレルギーを防ぐにはどうしたらよいの?

・食品添加物は大丈夫なの?

という質問をいただきましたので、前半はアレルギーについて、

そして後半は食品添加物について、Q&Aスタイルでお答えしていきます。

直接関係はないよ~と言われる方も、お付き合いいただけたら嬉しいです。

***

◆アレルギーとそのリスクについて

アレルギーと聞くと、どのようなことを連想しますか?

花粉症?、ダニアレルギー?ハウスダスト?ペットによるもの?

それから、エビカニなどの甲殻アレルギーや卵アレルギーの方、

人によっては漆やハゼにまける方もおられるかもしれませんね。

アレルギー(Allergy)とは、同一物質(=抗原)が2回目以降に侵入した時に

生体反応の劇的な変化(=アレルギー反応)が起こり、過敏な臨床症状や

疾患が発現すること。

アレルギーを発症させる物質をアレルゲンといい、

食品がアレルゲンの場合を食物アレルギーを定義しています。

目のはれ、かゆみ、鼻水、くしゃみ、口のはれ、かゆみ、喘息(ゼー、ゼー)、

呼吸困難、腹痛、下痢、皮膚の湿疹、かゆみ、じんましん、

その他、血圧低下などのショック状態などの症状が特徴です。

日常生活での代表的なアレルゲンには、

・ハウスダスト:ダニの死骸やフン、カビ

・花粉:スギ、シラカバ、ブタクサ

・ペットの毛やフケ:ネコ、イヌ、ウサギ

・食物:卵、牛乳、ダイズ、小麦、エビ、ソバ

・昆虫:ハチ、カ

・皮膚に接触:うるし、ニッケル、クロム

では、同じものと食してもアレルギー症状が出る方とでない方がおられますね。

これはどうしてでしょう?

消化酵素の低活性や消化管粘膜の未熟成、免疫に関連するIgA産生の未熟成や

IgE産生の亢進、農薬や化学物質の影響などがありますが、中でも大きく関連して

いるのは、経口免疫寛容システムが影響していると言われます。

つまり、免疫が正常に働いていることが肝心なのです。

これは、働きすぎても、また働かなすぎてもよろしくないということでもあります。

しかし、小さなお子さんに免疫力を高めて・・・といっても限界があります。

まずは、原因を知ること、そしてそれを避ける方法をとることが予防の第一歩です。

次のデータを見てください。

厚生労働省による平成14年の科学研究報告書によると、

1歳では鶏卵が食物アレルギーの45%、乳製品が16%と半数以上を占めていますが、

4歳、幼稚園に入園する頃には、鶏卵は23%、乳製品が19%と3分の1になります。

7歳、小学校に入学する頃には、食物アレルギーの第一位は甲殻類となります。

今現在はアレルゲンげあっても、成長するにつれてアレルゲンではなくなっていくことも

あるのです。私もその一人なのですが、ここで大事なことは、離乳食を急がないことです。

雑誌やインターネットでの情報など、○○ヶ月目には・・・これを食べて・・・

とありますが、あくまでも目安ですので、心配にはなりますが、急がなくても大丈夫、

慌てなくても大丈夫。

また敏感なお子さんの場合は、体調によっても症状の軽度に違いが起こる

場合がありますので、よく看ること、観察する冷静さも母親には求められます。

極端に怖がることはないけれども、その子に合わせた対応や規則正しい生活、

それから予防の知識も家族のために役立ちますね。

***

怖がることといえば、食品添加物もその代表ではないでしょうか。

現代の食生活においては、食品添加物は食品の製造・加工に必要不可欠に

なっています。

スーパーで食品ラベルをみると、まあ、食品添加物が使われていないものはないですね。

結論から言うと、国が使用を定めている添加物は、発がん性試験などの

毒性試験をクリアしたものであり、諸外国に比べても、対象商品や使用料は厳しい

規制下にありますので、安全・安心と言えます。

下記の表をみてください。厚生労働省によるスーパーマーケットにて売られている

食品の中に含まれている添加物の量を分析、調査したものです。(*1)

ADIとは、体重1kg当たりの一日摂取許容量(acceptable daily intake)

を指します。こちらの調査では摂取量調査では安全領域を下回り、

大きくかけ離れていることが分かります。

表は代表的なものだけを掲載しましたが、本調査では、

246種類の食品からなるリストを作製し、幼児、学童、青年、成人、

高齢者の5つの年齢階層別に、1日当たりの食品別平均喫食量を算出し、

そこから100種類の化合物(食品添加物の種類として延べ281品目)の定量を行い、

年齢層別の摂取量を算出していますので、ご興味ある方はご覧になってください。

まとめると、サプリメントでの注意点と同じように、怖がる必要はないけれども

正しい知識を得る、自分で確かめる、予防に務めるといった行動が生活改善に

つながることはご存知のとおりです。

既に予防に関心のあるあなたのその行動が素晴らしいと思っています。

本日も素晴らしい一日になりますように。

✿お問い合わせはこちらまで✿

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onyourside8888@gmail.com

by Azusa Kato

【文献】

*1:マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査.

 厚生省生活衛生局食品化学課.平成12年12月14日

心と身体の 健康相談室 On your side

「働くこと」と「心の身体の健康」との幸せな関係を構築するためのサポートをさせていただきます

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