【Day61】健診・人間ドックの主な検査項目は?(4)
【Day61】健診・人間ドックの主な検査項目は?(4)
本日もお越しいただき、ありがとうございます。
ヘルスケアコーチのあずさです。
今回は前回に続き、各種がん検査の2回目になります。
まずは、女性特有のがん検査から紹介いたします。
◆乳がん検査:女性がかかりやすいがんの第一位です。(*1)
[乳がん検査で行われる検査]
・視触診検査・・・医師が乳房のしこり、ひきつれ、へこみなどの有無を確認します。
・マンモグラフィ(乳房)X線撮影検査・・・乳房を片方ずつ押し挟むように平らにして
撮影します。生理前など乳房がはりやすいときは痛みを感じやすいので、
比較的乳房がやわらかい生理後の時期を選ぶようにしましょう。
多少の傷みは(とっても痛いときもあります涙)ありますが、視触診では
発見できないしこりを発見することもあります。
[精密検査で行われる検査]
・超音波検査(エコー検査)
・MRI検査・・・磁気を利用して体内の臓器を画像化する検査です。
撮影時間が長く、とても大きな音がします。
・CT検査・・・前回のところを見てね♡
・穿刺吸引細胞診、病理組織細胞診・・・疑わしい部分に細い注射針を刺し
細胞を採取して病変を調べる検査です。
[マンモグラフィ判定]
・カテゴリー1・・・異常なし
・カテゴリー2・・・明らかに良性と診断できる
・カテゴリー3・・・良性の可能性が高いが、悪性の可能性も否定できないため、
追加検査が必要。
・カテゴリー4・・・悪性の疑いがあり、精密検査が必要
・カテゴリー5・・・ほぼ乳がんと考えてよいが、精密検査が必要
[大切なこと☆]自分でできる乳がん自己チェック
生理が終わって1週間以内の乳腺が最も安定した時期や誕生日などの
月に1回覚えやすい日を決めて自己チェックを行いましょう。
まずは目で見てチェック!
形、皮膚のでっぱりやひきつれがないかを確認します。鏡を使うとより分かりやすいです。
そして、触ってチェック!
先日ユーチューブにて、自己チェックのやり方が投稿されていましたので、
言葉より映像を見たほうがずっとわかると思います。
YouTube × 乳がん × 自己チェック で検索してみてくださいね。
最後に、いつものごとく脇道にそれますが、懐かしい思い出話を一つだけ。
学生の時の話です。
患者さんもなく診察時間が空いていたのでしょうね、
当時論文の担当をしてくれていた教授が、少年のごとくニコニコしながら、
質問してきました。
「男性は乳がんになると思う?」
「(先生、その聞き方だと・・答えは・・)なりますよね。おっぱいありますから」
ちょっと意地悪をしてさらりと答えたら、定年間際の男性の教授が
明らかにショボンとしたことを、乳がんの検査の話になると思い出します(笑)。
懐かしい思い出ですが、そう、男性も数パンセントだそうですが乳がんになるのです。
女性の皆さま(そして男性の皆さま・・・は冗談にしても)、
定期的な自己チェックと乳がん検診を受けるようにしましょう。
◆子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんについてはこちらをご参照ください。
***
続いて、男性特有のがん検査についてお伝えします。
◆前立腺がん検査です。
前立腺は、男性の膀胱の出口付近に、尿道を取り囲むように位置しています。
PSA(ピーエスエー)は、前立腺から分泌される特有のタンパク質の一種で、
精子の活動を高める働きをします。
前立腺に異常があると、血液中にPSAが漏れ出してくるため、
高値となるのです。
[精密検査で行われる検査]
・(経直腸)超音波検査
・病理細胞検査
◆その他
・腫瘍マーカー・・・がん細胞が増えると、健康なときには見られない特殊なタンパク質
や酵素などが血液中に増えてきます。一つの臓器だけをターゲットにした
腫瘍マーカーもあれば、いくつかの臓器をみているものもありますので、
診断の手がかりとして考えていただけるとよいかと思います。
さきほどの、PSA検査も腫瘍マーカーの一つですね。
・PET(ペット)・・・PET(陽電子放射電断層撮影)は、放射性物質を体内にいれ、
からだの中をどのように移動し、どの臓器にあるかを調べる検査です。
大掛かりな装置が必要なため、検査できる医療機関は限られています。
人間ドック及びがん検診に関する検査や精密検査についてお話してきましたが、
がんについてはまだまだ話せていないですね。
健診を組み合わせて定期的に受診すること、そして、要再検査、要精密検査
判定であった場合は、必ず医療機関を受診するようにしましょう。
それでは、素敵な1日になりますように!
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by Azusa Kato
【参考資料】
*1:2011地域がん登録全国水系によるがん罹患データより
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