【Day56】生活習慣病を知る～健診・検診・人間ドックはどう違うの？

【Day56】生活習慣病を知る～健診・検診・人間ドックはどう違うの？

本日もお越しいただき、ありがとうございます。

ヘルスケアコーチのあずさです。

前回のDay45～55は、生活習慣病についてび学びましたね。

今回からのDay56～65のシリーズについては、

前半は生活習慣病について予防医学の視点からお伝えしていき、

後半は定期健康診断や人間ドックの項目にもある自覚症状について

一緒に考えていけたら嬉しいです。

さて、日本における寝たきりの原因を調べてみると、

1位が脳血管疾患で21.7％、2位が認知症で21.4％、3位が高齢による老衰で12.6％、

次いで転倒・骨折の順となっています。（＊１）

中でも最も多い脳血管疾患は動脈硬化に関係があり、この動脈硬化は生活習慣病と

呼ばれる高血圧・糖尿病・脂質異常症が原因です。

ここまでは、前回のシリーズの復習ですね。

本日は、この生活習慣病を知るための検査についてお話していきます。

ところで、あなたが職場での健康診断や人間ドックを受ける理由はなんでしょう？

「職場で受けるように言われたから？」

「毎年受けているから？」

年に１回の行事の一つとして受けておられる方も多いかと思います。

もちろん、受けないよりずっとよいですよ。

何がよいかというと・・・

生活習慣病はある日突然起こるものではなく、長い年月をかけて

少しずつ進行するからです。

Day53のメタボリックドミノを思い出してください。

つまり、自覚症状が現れた時には、相当病気が進行しているということです。

「目が見えにくくなったな。老眼かな」

と数年間放置していたら、いよいよ見えなくなって病院を受診したところ、

糖尿病の合併症が進んでいた、ということが以前身近にありました。

この時に思ったのが、

「健康診断を受けてくれていればよかったのに」

ということです。

健康診断を受けても、結果は見たことがない！と言う方もたまにおられますが、

まずは、健康診断を受ける、結果を知る、そして検査結果を上手に活用して

欲しいと思います。ほったらかしはなしですよ（←方言かも、通じなかったらごめんなさい）

＊＊＊

次に、健康診断と人間ドックの違いですが、

職場で受ける健康診断（略して健診）は、大きく分けると定期健康診断と特殊健康診断に分かれます。

定期健康診断は労働安全衛生法に基づき、労働者が１年に１回受ける健診であり、

特殊健康診断は深夜業についている方や法律で定められた有機溶剤を扱う方、

また病院内だと放射線を扱いますので、レントゲン技師の方は電離放射線に関する

健康診断を定期健康診断以外に受けるよう定められています。

費用については、企業負担になっていますよね。

（まれに、自己負担だと耳にすることがあり驚きますが・・・）

また、専業主婦の方は特定健康診査（特定健診）を受ける方が多いのではないでしょうか。

これは、国民健康保険、健康保険組合、共済組合などの医療保険者

（保険証を発行してくれているところ）が実施する

メタボリックシンドロームに着目した健康制度になります。

対象年齢は、40歳～75歳未満の被保険者と家族（被扶養者）であり、

費用は一部負担の保険者が多いようです。

また、がん検診や歯周疾患検診、骨粗しょう症検診、肝炎ウイルス検診は

基本的には地方自治体で実施されています。

↑気づかれましたか？

検診はがん検診のように、ある特定の疾患の時に用いられます。

知りたい内容によって使い分けているのですね。

マニアックなところでした（笑）

では、人間ドックは・・・というと

通常の健診より検査項目数が多く、詳しく検査したい場合に、

病院などの医療機関にて受診することができます。

予約制になっている場合が多いですね。

検査項目は、医療機関によって異なりますが、人間ドックには健康保険は適応されないため、

全額自己負担（10割負担）となります。

企業や加入している健康保険組合によっては助成金制度が利用できることもありますので、

一度確認してみてください。

職場で受ける健康診断や特定健康診査にはがん検診が含まれていませんが、

人間ドックには、胃カメラ検査をはじめ、大腸がんを調べる便潜血検査や

エコー検査、それから婦人科系の疾患を調べる子宮細胞診などのがん検査も

いっぺんに受けることができます。

（企業によっては大腸がんや胃がん検診などを行っていることもあります）

助成金制度なども上手に活用して、年に1回は健康チェックをしたいものですね。

いかがでしたか？

受ける検査も目的によって検査項目が異なりますので、

「健診は受けたけれど、がん検診は今年まだ受けていない」

と思い出しましたら、市区町村などの地方自治体が行っている各種検診と

組み合わせて受診することをお勧めします。

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by Azusa　Kato