【Day52】生活習慣病を知ろう~脂質異常症(1)
【Day52】生活習慣病を知ろう~脂質異常症(1)
本日もお越しいただき、ありがとうございます。
癒し系ヘルスケアコーチのあずさです。
高血圧、糖尿病と続けば・・・
次は脂質異常症の話になります。
脂質異常症にピンとこなかった方は、
高脂血症の方が分かりやすかったでしょうか。
私が入社した頃は「高脂血症」と呼んでいました。
いつから名称が変わったのだろうと調べてみると、2007年のようです。
理由としては、「高」の字がついているのに、実は数値が「低」くいことが
異常値になる、HDL(善玉)-コレステロールという値があるためだそうです。
紛らわしいからみたいですね。
健康診断後の保健指導の時も、HDL(善玉)-コレステロール値が低いと異常値だと説明すると驚かれることが(よく)あります。
名称が変わっても、病気の定義そのものは変わっていませんので、
脂質異常症、高脂血症、高コレステロール血症は、
いずれも血液中の脂質成分が異常値になっている状態を指します。
統一するために、現在一般的な「脂質異常症」を使用しますね。
脂質異常症は、次の3つのうち1つでも当てはまると脂質異常症と診断されます。
・LD-Lコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上
・HDL-コレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満
・トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上
(いずれも空腹時の血清中濃度)
この脂質異常症、実はとても身近な病気なのです。
働いている方は年に1回、定期健康診断を受診しますよね。
実はこの健康診断の有所見(異常値などで所見があった方の割合)について、厚生労働省が統計をとっているのです。
その健康診断の項目の中で、実はこの脂質異常症の有所見率が最も高いのです。
厚生労働省 定型統計によると、平成26年度の有所見率は、32.7%ですので、3人にひとりが有所見者ということになります。
高血圧の有所見率が15.6%、糖尿病は10.4%ですので、脂質異常症の有所見率が高値なのがわかると思います。
***
では、どんな病気なのかというと一言でいうと、
血管の内側に脂質がたまり、動脈硬化を引き起こす病気です。
先程の脂質異常症に関する3つの検査項目を思い出してください。
・LD-Lコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上
・HDL-コレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満
・トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上
でしたね。
・LDL(悪玉)コレステロールが多過ぎると・・・どうなるか?
→動脈の壁が厚く硬くなり、詰まりやすくなります。
・HDL(善玉)コレステロールが少な過ぎると・・・どうなるか?
→HDLコレステロールは、血液中のLDLコレステロールを排泄しますので、HDLコレステロールが低下するとLDLコレステロールが増えやすくなります。ますます血管が詰まりやすくなります。
・中性脂肪(トリグリセライド)が多過ぎると・・・どうなるか?
→HDL(善玉)コレステロールが減り、LDLコレステロールが増えやすくなり、間接的に動脈硬化の原因となります。
つまり、脂質異常を放置すると・・・どうなるか?
→血管の内側に脂質がたまり、動脈硬化を引き起こすのです。
しかし、動脈硬化になっても、自覚症状がありません。
ここが生活習慣病の恐ろしいところです!
人は急な変化には気づきやすいと言われます。
急に体温が上がれば、ゾクゾクして、関節が痛くなり、
体温計で測ると、39度熱があることもあります。
また、デート中急に彼女や妻が不機嫌になれば、
すぐに気づきますよね。
(気づかない?・・・それは・・気づいて欲しいです。気づいてもどうしようもないかもしれませんが笑)
ところが、ゆっくり起こっている変化には気づきにくい、
気づいたときには事態が悪化していることがあります。
その代表例が生活習慣病です。。
心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こして、やっと脂質異常症の重大さに気づくのです。
続く・・・
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by Azusa Kato
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