【Day31】「いつもと違う」気づきと対応(2)
【Day31】「いつもと違う」気づきと対応(2)
本日もお越しいただき、ありがとうございます。
癒し系健康コーチのあずさです。
タイトルにあるように、ⅡがあればⅠがあるということで、
前回は、【Day25】でお伝えした、NIOSHの職業性ストレスモデルを
振り返りながら、ストレスに気づくことが自分や周りの方の健康を
促進することになる、という話でした。
今回は、パートⅡなのですがその前に・・・
先日受けた講習会にて、大変興味深い内容のものがあったので
本日は先にこちらの内容のシェアからいきたいと思います。
講習会のタイトルは、「避難所運営ゲーム(HUG)」というものです。
避難所HUGは、避難所運営を皆でかんがえるためのひとつのアプローチとして
静岡県が開発したもので、東日本大震災の後に広がりをみせている
ゲーム感覚の災害時の訓練になります。
HUGと聞いて、関心があるよ!という方がおられるのではないかと
思います。実際にされた方もおられるかもしれませんね。
中身はというと・・・
避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える病気や介護が必要などの
事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図に
どれだけ適切配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事に
どう対応していくかを参加者はチームで話し合いながら体験していきます。
HUGとは、
H(Hinanzyo 避難所)、U(unei 運営)、G(game ゲーム)の頭文字を
とったもので、ムギュっと抱き合しめる英語のハグともかけているそうです。
そんなHUGの体験し、なぜここにシェアしているかというと、
このHUGを今までに開催した中で、最も的確に判断・対応していたチームが
小学校の校長先生をリーダーとした同じ学校内のメンバーでつくった6名程度のチーム
だっだそうです。
そう聞くと、勘のよい方は分かられたかな?
ご紹介したHUGゲームとストレスに気づくという前回の話の共通点は、
そう、「日頃から意識してみる」ということです。
校長先生の仕事の中に、校内を巡回するという業務があるそうです。
危険な箇所はないか、子供たちはどのように過ごしているか?
日々巡回する中で、きっとその校長先生は、
「もし、震災が起こってこの小学校が避難所になったらどうするか?」
そういう視点を持っておられたのではないかと、最も的確に判断・対応した
チームが小学校の校長先生をリーダーとしたチームだったと聞いた時に
思いました。
その他にも、リーダーシップやもしかしたら事前に体験したことがあったなど
様々な理由が考えられるかと思いますが、
「日頃から意識してみる」ことが最適な判断・対応につなげるのではないでしょうか?
この場合のみるは、見る・観る・看る・やってみるなどいろいろな「みる」も
含んで書いています。
日本語って面白いですね。五感を使って、ぜひみてみてみてください。
「避難所運営ゲーム HUG」に関心のある方は、
講師の方にご紹介いたしますのでご連絡ください。また、インターネットで検索しても
講演会などにヒットすると思います。
災害時の要援護者の方への配慮や仮設トイレの設置など、
避難所では一気に問題が押し寄せてきます。一度、体験しておくことで、
いざという時の判断基準になることは間違いないです。
避難所に人が集まってきました。もちろん、あなたもそのひとりです。
その時、あなたはどのように行動しますか?
ぜひ、近所の方、同じ職場の方と一度体験されることをお勧めします。
*
それでは、本題に戻ります。
② メンタルヘルスへの偏見をなくすこと
ですが、このHUGの流れでいこうかな。
HUGの時に配慮が必要だな、と痛感したのが、
おむつ交換やトイレなどの、「人に見られると恥ずかしいな」と感じる場面です。
これは、メンタルヘルスとも関連しているかと思いますので、
このHUGの流れでいきますね。
ここ十年くらいで、メンタルヘルスやストレス疾患に関する見方は
以前とは随分変わってきており、心療内科への受診へのハードルが
ぐっと下がっており、予防への関心も高まっています。
しかし気をつけていても、「偏見」はふとした時にでるものです。
ストレスやメンタルヘルスに関して、「人に知られると恥ずかしい」とか、
「自分で自分のことを情けない」という思いが全くない人はいないでしょう。
誰だって不健康より健康がいいし、不幸せより幸せでありたい。
それなのに、身近な人や自分のこととなると、
世間体を気にしてか厳しい目を向けてしまったり、
自己肯定感を下げるような傾向や行動をとったりしてしまう。
さらには、批判的になったり、躊躇したりしたことで、
自発的な相談や早めの対応が妨げられてしまう。
あなたやあなたの大切な人を守るには、
自発的に相談でき、早めに対応できたほうが将来的に
いいに決まっている。
嫌だなと思うものに蓋をしても、解決にはなりませんよね。
メンタルヘルスについての正しい知識と寛容な態度を持つことが
偏見をなくす最も効果的な方法ではないでしょうか。
避難所運営HUGも同じです。
震災がやってくる前に、一度模擬体験してみましょう。
事前に学んでみましょう。
最後に、先日のHUGを通しての最大の学びは、
チームで思いのままに意見を出し合ったり、話し合ったりすることが
気持ちよい避難所をつくるポイントだということです。
誰かの独断もしくは、責任を取りたくない無責任な態度では、
最適な判断・対応は出来にくくなります。
それは、メンタルヘルスも同じ。
相談しやすい、声を上げやすい環境をつくること(③)が
「いつもの違う」ことに気づき対応できるポイントになるのではないでしょうか?
あなたの周りの環境は、思いのままに意見を出し合ったり、
目標・目的に向かって話し合ったりすることができていますか?
✿お問い合わせはこちらまで✿
https://onyourside888.amebaownd.com
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by Azusa Kato
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