【Day64】健診・人間ドックの主な検査項目は?(7)
【Day64】健診・人間ドックの主な検査項目は?(7)
本日もお越しいただき、ありがとうございます。
ヘルスケアコーチのあずさです。
前回に続き、健康診断や人間ドックにて所見があった場合にどうしたらよいか?
についてお話していきます。
今回は、心臓、腎臓、呼吸器についてです。
これで、それぞれの臓器から見た生活改善ポイントをひととおりお話したことになります。
個人的に気になることなどありましたら、ご質問いただけたら嬉しいです。
***
◆心臓に異常があるときは・・・
これは、心電図検査にて異常ありと判定があった場合を指します。
実際に胸の痛みが続く、脈が飛んでいるなど、普段と違う症状を感じた場合は、
我慢や無理をせずに、病院を受診しましょう。心臓に関することは、内科の中でも
循環器内科になりますが、10~15分以上経過しても収まらない痛みや意識が遠のく
感じがするときは、迷わず救急車を呼ぶようにしましょう。
本当に、緊急な対応が必要な場合もあります。
では、心電図でわかる心機能の異常ですが、不整脈、虚血性心疾患、
心肥大などがあります。特に、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患は、
放置すると命に関わることになりますので、異常がある場合は、必ず
精密検査を受けるようにしましょう。
また、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症などのメタボリックシンドロームに
関連する項目に所見がある場合は、そうでない場合と比較して、心臓病や
脳卒中になる率が倍々に高くなりますので、体重管理や高血圧、糖尿病、
脂質異常症、そして喫煙といった危険因子の予防と生活習慣の改善が
大切です。
先程、15分以上胸痛が続く場合は、救急車を呼びましょう!とお伝えしましたが、
その他の虚血性心疾患の前触れには次のような症状があります。
・動悸や息切れ
・脈拍が乱れる
・運動、食事、入浴後などに、胸の中央から左肩、(人によっては、左腕)に
痛みが走る
・夜、突然息苦しくて目が覚める
・冷え汗が出る
などの症状があります。
普段と違う症状、複数の症状を感じる時にはおかしい!と思って行動を起こしましょう。
日頃から注意することは次の通りです。
・高血圧予防:だしや酸味などの調理料を上手に活用し、無理なく減塩をしましょう。
減塩醤油や減塩味噌などを使用するのも手です。
・高血糖予防:甘いものは控える、食べ過ぎ・飲み過ぎを防ぎましょう。
・脂質異常症予防:炭水化物や動物性脂肪を取り過ぎないこと。
・禁煙:喫煙は心臓病の大きな危険因子です。禁煙しましょう。
・適度な運動:肥満、メタボリックシンドロームの解消、予防には適度な運動が最適です。
・ストレス解消:ストレス方も心臓疾患の危険因子です。ストレス解消はできていますか?
以前にドラマの夫婦喧嘩のシーンで、怒り顔のお父さんが拳を振り上げたとたんに
自分の胸を抑えてうずくまるシーンを見たことがあります。
そのように、怒りの気持ちやストレスは血圧を上昇させ、心筋梗塞などの
虚血性心疾患を誘発する原因になります。
イライラするより、穏やかな気持ちで日々過ごしたいものですね。
***
◆腎臓に異常があるときは・・・
腎臓に関する所見は、次の検査で分かります。
・クレアチニン:基準値より高い場合は所見あり
・eGFR:基準値より高い場合は所見あり
・尿蛋白:陽性(+)以上の場合は所見あり
・尿潜血反応:陽性陽性(+)以上の場合は所見あり
※健診機関によっては偽陽性、弱陽性、(±)から所見ありと判定される場合もあります。
これらの数値の所見を放置すると・・・
「腎障害」「腎機能低下」といった、いずれはCKD(慢性腎臓病)と呼ばれる
病気に進行します。
また、腎臓はとても繊細な細い血管で出来ているため、傷つきやすいのですが、
自覚症状がでるまでに時間がかかるので、放置してしまうことが多いのが
特徴です。
しかし、そのまま病気を進行させた先に待っているのは、慢性の腎不全、
つまりは人工透析治療です。
検査にて所見がありましたら、医療機関を受診し、医師や管理栄養士の
指示に従い、病気の進行を防ぎましょう。
また、腎臓は糖尿病や高血圧とも関連があり、お互いに発症や病気の
悪化を招きますので、血糖値や血圧のコントロールも同時に行っていきます。
生活習慣の改善も、このあたりが中心になってきます。
・食べ過ぎ、アルコールや炭酸飲料などの飲み過ぎ、食塩の取りすぎを防ぎ、
高血圧や糖尿病を予防しましょう。
・ウオーキングなどの適度な運動も大切ですが、疲れすぎないようにしましょう。
・感染症による炎症が腎炎につながることがありますので、風邪などの
感染症に注意しましょう。
・疲労は腎臓にとって大敵です。ストレスや疲労を感じたら、はやめに
休息を取るようにしましょう。
・禁煙、摂取も大切なポイントです。
***
◆呼吸器に異常があるときは・・・
呼吸器に関する所見は、定期健康診断の項目では医師による診察や
胸部レントゲン検査にあたります。人間ドックの場合は、フーーーーーと
息を吐く肺活量検査(1秒率、%量、肺年齢など)がそれにあたります。
呼吸機能検査では、肺結核、肺炎、肺がんなどの他、COPD(慢性閉塞性肺疾患)
や喘息などの異常が発見されます。
タバコを吸っている方は、吸っていない方に比べると、1秒率は低く、
肺年齢は高い傾向にありますが、徐々に低下していくことから、
自覚症状として気づきにくく、異常が発見されても放置する人もいます。
放置すると肺機能の低下速度が速まり、慢性呼吸不全につながること
もあります。
禁煙が病気の予防や進行を防ぐためには有効ですが、適度な運動も
肺機能を高める上で有効です。
タバコを自分は吸わなくても、周りにいる人が吸うことで自分も吸ってしまう
受動喫煙にも気をつけましょう。
以上にて、「健診・人間ドックの主な検査項目は?」の第7回のシリーズを
終了します。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
皆さまの健康を心より祈っています。
本日も素晴らしい日になりますように。
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by Azusa Kato
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